未来都市、深セン(中国)にいってきた(キオスク/セルフレジ端末/自動販売機/無人マシン編)
はじめに
こんにちは、橋本です。中国深センには多くのキオスク・セルフレジ端末、自動販売機、無人マシンがありましたので、いくつか共有していきたいと思います。
小売店舗のキオスク端末、セルフレジ端末
海外ではおなじみのマクドナルドのキオスク端末。
ちなみに、韓国(ソウル)のキオスク端末はこちら。
基本QRコード決済。韓国のキオスク端末にあるような、クレカ挿入口と非接触ICスキャナーがごっそり無いようですw
ケンタッキーのキオスク端末。こちらもQR決済のみで、クレカ挿入口と非接触ICスキャナーが見当たりません。
上部に付いているカメラは顔認証用でしょうか。
駅の地下街にあった「チーズティー(大人気らしい)」のお店。
そこに導入されていたAlipayの「顔認証決済端末」。
詳細な動作は、下記動画をご確認ください。もちろん旅行者では体験できませんw
アリババ系の生鮮スーパーマーケット、「フーマー・フレッシュ(盒馬鮮生)」記事はこちら。
アリババ創業者、ジャック・マーが提唱する「ニューリテール」を自らが体現した店舗です。
アプリから商品選択&購入、店員のピックアップ、店内天井のベルトコンベアー、ウーラマ(アリババ系のフードデリバリーサービス)による宅配(3キロ圏内であれば、30分以内に宅配!)のイメージは下記動画を御覧ください。
フーマーのセルフレジ端末。AlipayのQR決済のみ対応しています。
ピコッと。
こちらは、テンセント系の生鮮スーパーマーケット「超級物種(チャオジーウージョン)」。
超級物種のセルフレジ端末。WeChatPayもAlipay(QR決済)も銀聯カード(クレジット/NFCカード)も使えます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
自動販売機
フーマーにあったオレンジの生搾り自販機w
もちろんAlipayのQR決済のみ対応です。
こちらもフーマーにあった、コーヒー自販機。
AlipayのQR決済のみ対応。
駅の地下街にいあった、口紅の自販機。
QR決済のみです。
中国最大の電気街「華強北(ファーチャンベイ)」にあった、果物やドリンクのQR自販機。
非常にコンパクトです。
鍵の解錠をWeChatPayのQRコードスキャン(ミニプログラム経由:微信(WeChat)のミニプログラムとは?その重要性は?)により実現しています。
棚の裏には重量センサーが取り付けられています。画像認識やRFIDではなく重量センサーにより商品の取り出し、戻しを検知していると思われます。
カラオケボックス、ゲームマシン、マッサージチェア(無人&QR決済)
2人入りの無人カラオケボックス。こちらは市街のそこら中にあります。
中国の曲しかありませんので歌えませんが体験してみましたw
こちらもWeChatPayのミニプログラムから利用できます。新規のアプリDLや会員登録が不要というのがどれだけ顧客体験を上げるかよく分かります(むちゃくちゃ楽です)。ちなみに1曲10元(165円程)。カラオケを自動で録音してくれていつでもスマホから聴き直すことができます。
詳しくは、下記動画を御覧ください。
どこか忘れましたが、日本でも良くゲーセンにあるバスケシュートゲーム。
こちらもWeChatPayのQR決済で体験できました。結構長くて汗かいたよw
UFOキャッチャー。珍しくコインを入れる口がありますが、基本はQR決済です。
マッサージチェア。
WeChatPay、AlipayのQR決済のみ対応です。
地下鉄のQRゲート
下記の動画をご覧ください。NFCカードも利用できますが、体感で6,7割の人がQRコードで通過していました(非接触ICに対して若干詰まる感じがしますが)。
無人コンビニ
百鮮GOという無人コンビニ(Amazon GOのような)にいきましたが、残念ながら既にクローズしていました。中国ではAmazon GO出現以降、多くの無人コンビニが立ち上がりましたが既にクローズしている店舗も多いです。
まとめ
キャッシュレスの良い点として、「現金の回収、管理が必要無い」という点があります。いくつか見てきたように深センの無人マシンや自動販売機には現金投入口がそもそもありません。基本的にはWeChatPay、AlipayによるQRコード決済です。
ですので、マシン自体のメンテナンスはもちろん必要ですが、「現金の回収や管理」は一切必要ありませんし、1日営業して閉店後に締めるという概念もありません。全てのやり取りが電子化されていますので、リアルタイムに売上を確認することができますし、連動して必要に応じた施策をリアルタイムに回すことも可能です。それにより省人化や、よりコア業務への人員シフトが可能となります。現金管理が必要なければ防犯上のコストも大幅に下がるでしょう。
日本でも少子高齢化による労働力人口の減少や、需給ギャップによるアルバイト時給の高騰化、インバウンド増加によるキャッシュレス化、多言語対応、防犯対策など、様々な問題が取り上げられニュースで見ない日はありません。今回中国深センで体験してきたデジタル起点の仕組みの多くが日本において盛んに取り上げられている上記の課題解決に役立つヒントを与えてくれていると思います。
2020年東京オリンピック、その先の2025年大阪万博と国際的なビックイベントをひかえています。分かりやすい大きなターゲットがありますので、様々な障害がありますが、それらを乗り越えて最新技術の社会実装を1つ1つ進めていければ良いなと思っています。